これまで当財団では、現在日本全国の小・中学校、高校において取り組まれている「総合的な学習の時間」への協力などお問い合わせを受ける中で、できるだけ支援させていただいてきました。「総合的な学習の時間」を通して、こども達が、自ら考える力を養い生きる力を育むことは、大変重要なことと認識し、できる限りの協力・支援をさせていただきたいと存じます。
●農業体験の受入れ
当財団が使用している信州飯綱高原の株式会社水輪ナチュラルファーム自然農園にて、その季節季節での農作業を体験していただくことができます。水輪ナチュラルファームは農薬・化学肥料を一切使用しない安心・安全な自然農法にて約5haの農地にて年間約70品目を生産し、全国の家庭への野菜セットの宅配や、首都圏・名古屋圏の飲食店・卸業者に産地直送での野菜販売を行っております。また、平成23年からは50aの遊休農地を再生し、自然農法による米作りを行っています。ながの環境農業&Eco大賞を受賞し、長野県知事よりエコファーマーの認定(認定番号 長野—3766)を受けています。もともと自然農法の普及・啓蒙や園芸療法を行ったり、学びを提供することを目的として設立された会社であり、当財団の青少年育成事業のフィールドを提供していただいています。
負担経費:原則無料だが、体験内容により実費。
●講師派遣
以下の講演テーマで講演などにお伺いすることができます。
「農業を取り巻く現状とこれからの課題」
「慣行農法・有機農法・自然農法について」
「食と農と心と健康・病気について」
など
担当講師 塩澤研一 (公益財団法人いのちの森文化財団代表理事)
1947年長野市生まれ。長野高校卒業。明治大学工学部工学化学科卒業(卒論=水質汚染と科学技術論)。学校法人信州学園(信学会)企画課、調査広報課主任を務めながら進学指導にたずさわる。社会福祉法人設立運動の専従を経て、印刷会社営業課長を歴任。中学高校理科教員免許。中高生の進学指導歴17年。
空手道2段・座禅、虚鐸(竹笛)、茶道(石州流)、調理師(幼い頃からの料理を作ることが大好きでそれが高じて調理師免許を取る)、自然農に親しみ、1993年秋、飯綱高原に人類の意識の進化と成長を目的としたHolistic Space「水輪」の設立に参画。同専務理事を務める。株式会社水輪ナチュラルファーム代表取締役社長。日本内観学会会員。公益財団法人いのちの森文化財団副代表理事。園芸福祉士。内観面接者。著書に「いのちにやさしい野菜のレシピ」(PHP研究所)がある。
負担経費:原則交通費のみだが、内容により資料代など実費。
サマーチャレンジボランティア 農業体験感想文
J.Hさん 長野県
8月6,7,8日にサマーチャレンジボランティアに参加させてもらいました。
農業を一日中やっていることは初めての経験でした。炎天下の中、ジャガイモ掘りや草取りをしていて、とても疲れたというのが一番の印象です。
でも、自然に触れられたし、無農薬の野菜の育て方も知れたので良い経験になりました。普段何気なく食べている野菜が、あんなに沢山の人たちと苦労があって食べられているものなんだなと思いました。なので残さずに食べたいなと思います。
このボランティアを通して、根から強くなった気がします。今までこんなに大変で疲れる作業はやった音がなかったのでこれから大変な作業があっても、あきらめずに頑張れると思います。今までは中途半端な私でしたが、この活動で、一つ成長できたので良かったです。
Y.Hさん 長野県
野菜を作るのに草取りなど地道な作業をして野菜を作っていることを知ったので、野菜を作ってくださっている皆さんに感謝しなければいけません。
あと、初めはとても暑くて辛かったけど、そのつらいという気持ちを楽しいという気持ちに変えてやりました。そしたら気持ちが楽になり、スムーズに作業することができました。
それも気持ち次第なんだということを知り学びました。
サマチャレにいってみて、たくさんのことを学ぶことができました。そしてよい体験をさせていただきありがとうございました。
A.Tさん 長野県
私は今回初めてサマーチャレンジボランティアに参加させていただきました。
まず、ボランティアをするのが、初めてで最初はとても緊張しました。私は普通の理由のない畑仕事でボランティアをするのならば、きっとやらなかったと思います。いのちの森文化財団さんの農場のやり方が、化学肥料など遣わす自然と一緒に栽培していくというのに興味を持ちボランティアをさせていただきました。3日間すごく暑くてとても大変でした。草刈り、じゃがいも掘り、草取り、私の予想していたのとはちょっとちがいましたが、どの作業も深い意味を持ったものだと思っています。草刈り、草取りは一日かけてやったのが初めてで、普段あまりやらないし、すぐに足腰が痛くなりました。地味な作業だったけれど、野菜を虫や草から守れたのがすごくうれしかったです。
じゃがいも掘りは小学校以来だったので、すごく懐かしく思いながらやらせていただきました。広い範囲にあったり、深いところにあったりしたけど、掘った甲斐があったと思っています。大きいのや小さいの、形が様々で面白かったです。
私が一番いいなと思ったのは、いのちの森文化財団の人たちが皆さんで一緒に食事をしているところだと思います。それも、自分たちが作った野菜などを食べているところです。それに皆さんで協力して1つのことをたくさんのことに広げていくのがとてもいいなと思いました。ぜひこれからもこの栽培の仕方や人との交流を忘れないで私の将来に役立てればいいと思っています。
とてもいい体験をさせていただきました。本当に3日間ありがとうございました。